「あさが来た」はNHK連続テレビ小説(朝ドラ)2015年度下半期放映の名作である。テレビドラマなどに何の関心もない無粋な筆者も、歴史に関わっている題材だったこともあり、家内と一緒にみていた。全編見とおしたのもめずらしい。いうまでもなく、明治の女性実業家・広岡浅子の生涯を描く物語であった。

突然この朝ドラに思い至ったのは、明治維新百五十周年の関連で、その殖産興業について考える必要があったからである。広岡浅子の手がけた事業は、当時の東アジア経済にも影響を及ぼしており、講演でそんなエピソードにふれることもあった。

女優の波瑠さんが扮した「あさが来た」のヒロインは、もちろん潤色である。フィクションだからかまわないものの、青春・壮年の時代が中心だったこともあってか、とにかくかわいすぎた。

薄田泣菫(すすきだきゅうきん)の広岡像