茂木敏充氏(左)と加藤勝信氏(中央)が「ポスト安倍」候補に加わった(撮影は昨年11月1日)(共同通信)

10月2日の内閣改造・自民党役員人事について、特筆すべきは加藤勝信・前厚生労働相が自民党総務会長に抜擢されたことだ。

旧大蔵省出身の加藤氏は2003年に衆議院初当選の6回生。12年12月に発足した第2次安倍晋三内閣で官房副長官に起用され、その後、一億総活躍相、厚労相を歴任した。竹下派(平成研究会)に所属するものの、安倍首相直系の側近として知られる。

安倍首相との関係は深くて長い。加藤氏は加藤六月元政務調査会長の女婿であり、岳父の六月氏は首相の父・晋太郎元外相の最側近であった。加えて、安倍首相の母・洋子さん(岸信介元首相の長女)と六月氏夫人の睦子さんは「姉妹」と呼ばれる間柄で、首相とは家族ぐるみの付き合いだ。

加藤氏は単に「安倍ファミリー」の一員であるだけでなく、社会保障政策など政策通であり、古巣の財務省を含め霞が関からその調整力が高く評価されている。

ただ、気さくな性格の持ち主であるが、政治記者の間では評判がよくない。官僚出身ということもあってか口が重いので、「スクープ」が取れないと思われているからだ。