酸素と水分を通さない日本製紙の「シールドプラス」。同様の製品を王子HDも開発した

米スターバックスなどのプラスチック製ストロー廃止に端を発した、脱プラスチックの潮流が製紙会社に新たなビジネスチャンスをもたらしている。

業界首位の王子ホールディングス(HD)や同2位の日本製紙は、紙製ストローの試作品開発を表明したのを皮切りに、紙を素材にした食品・飲料の包装製品を相次いで投入する。デジタル化の進展で紙需要の低迷に苦しむ製紙会社にとって、脱プラの動きは干天の慈雨だ。日本製紙連合会会長の矢嶋進・王子HD社長は「(脱プラは)フォローの風に間違いない。環境に優しい紙が見直される」と話す。

日本製紙は昨秋、紙製の包装素材「シールドプラス」を発売した。水分と酸素が透過しない機能を持ち、プラスチックフィルム製の包装材と同様に、食品の腐食や湿気、乾燥などを防ぐことができるという。