今年は明治維新百五十周年ということで、いろんなところで、種々の企画があるらしい。畑違いながら、場所も時期も遠くないところを専門とするためか、筆者にもそんな企画関与のお話を一再ならずいただくことがあった。

明治維新は日本の一大画期であり、現代の出発点でもある。福澤諭吉がそのトップランナーの一人だったことはまちがいない。だから高額紙幣一万円札の肖像にもなっている。

その福澤が残した膨大な著述のうち、おそらく最も著名で物議を醸した文章の一つが、「脱亜論」と題した短文。これほど短い文章が、これほど論議の的になるとは、当の福澤じしんも思っていなかったであろう。

相反する解釈