今年の夏、熱波と異常気象が北半球で猛威を振るったことで、地球温暖化問題に再び焦点が当たるようになってきた。気温上昇が自然災害の深刻化につながったとする分析も出ている。

今年8月、米国科学アカデミーの紀要に掲載された論文で気候学者たちは、このまま行くと地球は「ホットハウス」(温室)と化し、人類が住めなくなる可能性があると警告した。産業革命前と比較して平均気温が2℃上昇すると、地球は臨界点に達し、人類はかつて経験したことのない環境の変化にさらされることになるというのだ。

温暖化が臨界点に達すると、ドミノ倒しのように連鎖反応が起き、気温上昇が加速しかねない、と同論文は指摘する。こうした悪夢のシナリオについては現在も科学的な議論が進行中だが、地球がホットハウス化するリスクがないと確実に言い切れる人など誰一人としていないだろう。