国際アルツハイマー病協会国際会議で講演するジェリー・ウィリー氏(撮影:馬籠久美子)

認知症になってからどう生きるか。そんな問いが世界を駆け巡っている。

今年7月、米国シカゴで開かれた認知症に関する国際会議。65歳の元会社員、米国人のジェリー・ウィリー氏はこう語った。「3年前の診断時、医師から与えられたのは病名と薬、そして暗黒だった」。彼はうつ状態に陥り、話す能力を失ってしまったと感じ、自殺を考えたこともあったという。

だが1年半後、インターネットを通じ、世界には認知症と診断された後も生き生きと活動している人たちがいることを知った。「もし診断後に認知症になってからできることや、相談できる支援先を書いたコピーをたった1枚でももらっていたら、全然違っていたはずだ。認知症になった後も人間らしく生きる可能性や権利はある。たった5セントでできることをどうしてやらないのか」。ウィリー氏は、2012年に米国連邦政府が策定した認知症国家戦略には診断後にどう生きるかが欠けている、自分たちの声を聞いて見直すべきであると主張している。

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