去る9月のはじめ、またまたジャーナリストの鈴置高史氏から教えていただいた。小欄第75回でも紹介した、日経ビジネスオンラインのコラム「早読み 深読み 朝鮮半島」である。筆者は半島情勢にはほとんど門外漢なので、いつも杖とも柱とも頼り切り。今回は韓国の「自主派」ということばである。

これは氏が『朝鮮日報』の記事を紹介されたさい言及のあったもので、定義は以下のとおりである。

〈米韓同盟を蛇蝎のごとく忌み嫌い、北朝鮮との連携を主張する人々──左派民族主義者のことです。韓国の保守は「従北派」と呼んでいます。実際、青瓦台の補佐官はそんな人たちで占められているのです。〉

北朝鮮に同調する大統領府

文在寅(ムンジェイン)政権の対外的なパフォーマンスは、とてもわかりにくい。軍事的な脅威を与えつづけてきた北朝鮮に、一貫して融和的である。軍事同盟のパートナーである米国と北朝鮮との仲介者を以(もっ)て任じているらしい。

同じく米国との同盟をもつ日本の立場・日本人の常識からは、およそはかりしれない。もちろん文政権・韓国政府には、かれらなりの立場と方針があって、上の定義は、そこをよく説明してくれている。