入試において男女で異なる採点基準を採用していた東京医科大学。女性学やジェンダー研究の第一人者である上野千鶴子・東京大学名誉教授には、どう映ったのか。

うえの・ちづこ●1948年生まれ。京大大学院修了。95〜2011年東大大学院人文社会系研究科教授。11年から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。(撮影:今井康一)

──東京医大が2次試験で女子を機械的に一律減点していたと初めて聞いたとき、どう思いましたか。

極めてプリミティブ(原始的)な差別であきれ果てた。前年の女子合格者が全体の4割を超えて、慌てふためいたのだろう。

今回の不正は、文部科学省元局長への贈収賄事件を捜査する過程で、派生的にバレた。東京地検特捜部の捜査がなければ、入試不正は発覚せず、文科省の全国一斉調査も行われなかった可能性が高かったといえる。

──東京医大事件を受けて、文科省が9月に全国医学部の調査結果を発表しました。