(CORA / PIXTA)

相続税額はどのように計算されるのだろうか。計算は次のように大きく3つのステップに分けられる。

第1ステップが課税価格の計算だ。土地や家屋、現金や有価証券などの財産額が大もとになる。土地には市街地なら路線価を、家屋には固定資産税における評価額を用いる。

そこに死亡保険金や死亡退職金などの「みなし相続財産」を加えたり、住宅ローンなどの借金や葬儀費用を差し引いたりする。故人の亡くなった日から3年前以内に贈与を受けた財産があれば、それも加える。

第2ステップは相続税の総額の計算だ。課税価格から基礎控除額を差し引き、課税遺産総額を計算する。基礎控除額は「3000万円+(600万円×法定相続人の数)」だ。相続人が配偶者と子2人なら、基礎控除額は4800万円。課税遺産総額が基礎控除の範囲内に収まれば、相続税はかからない。

次に課税遺産総額を法定相続人が法定相続分で取得したものと仮定し、各法定相続人の税額を計算する。税率は取得金額ごとに8段階ある。各法定相続人の相続税額を合計すると、相続税の総額が出る。

第3ステップが相続人1人ひとりの納税額の計算だ。相続税の総額を実際の相続割合に応じて各相続人に分ける。さらに、配偶者の税額軽減や未成年者控除などを勘案し、各相続人の納付額を算出する。

基礎控除引き下げで対象者増