三井住友FGが国際規制のバーゼルⅢ後をにらんだ経営に舵を切ろうとしている。太田純グループCFOにその狙いや背景を聞いた。

おおた・じゅん●1958年生まれ。82年京都大学卒業、旧住友銀行入行。三井住友銀行専務などを経て、2018年4月から現職(撮影:尾形文繁)

──今回、事業部門別のリスクアセットやROEを公表した狙いは?

昨年までの経営イシューの1つは、資本の充実だった。バーゼルⅢの最終化案はわれわれの想定の範囲内で、CET1比率(普通株式等Tier1比率)は今年度中に目標値の10%に到達する。2019年度以降、(経営戦略の重点は)資本の余剰をどう使うのかにシフトする。具体的には株主還元の増強が1つ。もう1つは余剰資金を使って成長戦略をどう描いていくか。その意味でROEの向上が重要になる。

──リテール部門は低収益です。