販促、広告、人材派遣・紹介で大手のリクルートグループが東京都に貸金業登録をし、本格的に融資を始めたのは2017年11月のことだ。旅館予約サイト「じゃらんnet」の取引先のうち、予約が順調に入る中小企業・個人事業主を、融資の対象としてリクルートが選出。取引データを金融子会社「リクルートファイナンスパートナーズ」(以下リクルートFP)に提供することを前提に、最短で即日の小口融資を行っている。

「売上高そのものは把握できないが、予約状況など売り上げアップにつながる情報を融資の判断に活用している」とリクルートFPの小川安英代表は語る。損益や財産など財務数値を基に融資する既存の金融機関とは、審査基準がまるで違うわけだ。

融資枠は10万〜3000万円。貸付利率は実質年率2〜14.9%。返済回数は最長73回で、無担保・無保証。資金使途は自由だ。融資は原則スマートフォンで完結する。融資実績は非公開だが「予測より手応えを感じている」(小川氏)という。じゃらん向けの好調な滑り出しを受け、今年4月には美容室・エステ予約サイト「ホットペッパービューティー」と飲食店予約サイト「ホットペッパーグルメ」の、9月には住宅情報サイト「SUUMO」の取引先に融資対象を広げた。