すずき・おさむ●1930年生まれ。中大法卒。銀行勤務を経て創業家の娘婿として58年スズキ入社。78年に社長、2000年に会長就任、08〜15年には再び社長を兼務したが、15年から会長専任。(撮影:吉野純治)

自動車業界は、100年に一度の変革期を迎えている。EV(電気自動車)もHV(ハイブリッド車)もCNG(圧縮天然ガス)自動車もFCV(燃料電池車)もやらなければ、自動車メーカーとして失格になる。自動運転もそうだ。それができなければ、廃業とならざるをえない。だから歯を食いしばって、他社のご協力をいただきながら頑張りたい。

ポスト平成時代はどうなるか?そんなのはわからない。僕が教えてほしいよ。言えるのは、自動車業界はだいたい来年の計画や中期5カ年計画などを立てるが、そういう時代は終わったんじゃないかということだ。2030年や40年を見据えてみて、そこから現在の18年や19年はどうあるべきか考える、という時代を迎えたと思っている。

インドでのスズキは30年に年産500万台と考えているが、1カ国で500万台も造った経験はない。生産も販売もサービス網も拡充する必要がある。来期、2年先の積み重ねでは計算できない。30年に500万台を達成するという前提に立ち、基本や土台をしっかりと、今から準備しておかなければならんということだ。30年も40年も僕が生きられるわけじゃないが、願わくば、お化けになってでもいいからのぞいてみたい。