中国・アフリカ協力フォーラムの開幕式で、習主席はアフリカ各国へ600億ドルの経済支援を表明(代表撮影/ロイター/アフロ)

北京では、9月3日から4日にかけて「中国・アフリカ協力フォーラム」が開かれた。

50カ国以上の代表が一堂に会する会議とあって、数日前から首都はアフリカ一色に染まったとの印象さえ受けた。

中でも目立ったのは警備の厳重さと徹底した交通規制である。

習近平国家主席が各国首脳との会談をスタートさせた8月30日に北京に入った私は、その影響を何度も受けて辟易した。

何といってもホテルから一歩外に出て、忘れ物をしたことに気づいて戻るだけでも入念なボディチェックを受けなければならないのだ。いつもなら通り抜けられる渡り廊下が閉鎖され、何度も遠回りを余儀なくされた。

交通規制はそれ以上にひどく、北京の目抜き通りである長安街では、10分以上も信号が変わらず運転手が車から降りてたばこを吸う姿がたびたび見受けられた。本当に久しぶりの光景だ。タクシー運転手の舌打ちとため息にも慣れた。

同じ時期、訪中していた麻生太郎副総理兼財務相のニュースは、ほとんど見掛けなかった。それに対し、中国・アフリカ協力フォーラムは、特番が組まれ大々的に報じられていて、その差を痛感させられた。

「中国の外交は、米国との米中貿易戦争に加え、東南アジア、南洋でも問題が起き、総じて不調。その中でアフリカの価値が相対的に高まっている」と外交関係者は分析する。