コア業務純益だけでなく貸出残高でも首位の横浜銀行(撮影:梅谷秀司)

地方銀行の資金利益(預金・貸し出し、有価証券利息などの収支)の減少が止まらない。貸出金利の低下が続いているためだ。この資金利益に、法人・個人向け手数料ビジネスの収支を加えたものが「コア業務純益」。銀行の本来的な業務の収益力を表すものとして重視されている。ここでは2018年3月期のコア業務純益の大きい順にランキングした。

トップは貸出残高でも首位(約10兆円)の横浜銀行。コア業務純益は地銀で唯一1000億円を超す。経費率(経費÷業務粗利益)も50%台と低い。だが、同じコンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)傘下の東日本銀行(42位)に問題があった。算定根拠があいまいな融資実行手数料を受け取っていたり、不適切な融資が多数行われていたりしたとして、今年7月、関東財務局から業務改善命令を受けたのだ。このときの会見でFGの役員は「営業と管理のバランスが適切ではなかった」と述べた。東日本銀行の業務改善計画では、FG主体の内部監査態勢を確立する方針が示されている。

2位のスルガ銀行は個人ローンに特化し、高い利ザヤのビジネスモデルが特徴だったが、過剰な融資ノルマを達成するため無理を重ね、不正が社内全体に蔓延していた(→関連記事『スルガ銀行の罪と罰』へ)。別格とされてきた同行の高収益は虚構だった。

本業赤字続く島根銀行 福島銀行は無配転落

地銀の中でコア業務純益が唯一赤字なのが島根銀行(106位)だ。17年3月期に初めて赤字に転落し、18年3月期も赤字となった。

資金利益が減り続けてきた中、それに見合った経費削減が行われず、17年2月には新本店が稼働。18年3月期の経費は前期比1.2億円増えた。債券や株の売却益で最終損益は黒字を維持しているが、今19年3月期もコア業務純益は赤字の見通し。地元中小企業向け貸し出しの増加や店舗再編などで、20年3月期の黒字化を目指す。