太陽光パネル(太陽電池モジュール)の火災事故事例の多くをシャープ製が占めていることについて、専門家はどう見ているのか。

太陽光発電の安全問題に詳しい吉富政宣・吉富電気代表取締役は、「いくつもの要因が複合的に作用している」と指摘する。

2016年4月11日に川崎市内の住宅で発生したシャープ製パネルの火災事故について分析した吉富氏は、問題の所在は製品の欠陥にあると見ている。「屋根瓦による部分的な日陰が発火の促進要因になるのは確かだが、実際に日陰で発火するパネルは設計に欠陥があると言わざるをえない」。

火災を多発させる3つの複合要因

吉富氏は、シャープ製パネルが火災を引き起こす要因として、①欠陥のある銀電極分離型セル、②脆弱なバイパス装置、③パネルに苛烈な負荷を与えるマルチ入力パワーコンディショナー(パワコン)、の3点を指摘する。

セルとは太陽電池の最小単位で、大きさは10~15センチメートル角。その受光面で太陽光エネルギーをとらえて電気を作り出し、銀電極に集める。シャープ製の場合、セルの集電設計に問題点があるという。

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