東京の下町で大規模な再開発がいくつも行われている。その多くが防災を理由にしたものだ。

下町は木造住宅が密集している木密地域が多く存在し、長い間、防災性向上が課題とされてきた。東京都は一部地域を除き5177町丁目で、「地震に関する地域危険度測定調査」を5年ごとに行っている。地震による建物倒壊危険度や火災危険度、災害活動困難度を調べ、順位づけしているが、再開発地域は総じて上位に位置する。

下町再開発の先輩格に当たるのが足立区の北千住駅周辺だ。西口の木密地域にはファッションビルのマルイを核テナントとした商業施設とタワーマンションができ、東口には東京電機大学を誘致し街を歩く学生が増えた。

次の北千住はどこか──。再開発により街の雰囲気が変わり、今後人気が高まりそうな穴場を探した。

立石(葛飾区)

区役所も駅前に移転 せんべろの街が大変貌

京成押上線は高架化され、北口と南口の間の踏切がなくなる

北千住のように駅前エリア刷新でイメージが大幅に変わりそうなのが、葛飾区の京成立石駅周辺だ。

日本橋駅から京成押上線に直通する都営浅草線を利用して約20分の場所にある。1000円でべろべろに酔える、せんべろの街として知られている。

駅南口から延びる立石仲見世商店街には、昭和レトロ感あふれる総菜店や昼から酒が飲める店などが軒を連ねる。この地域の高齢化率は26.5%(2015年度国勢調査)と都平均より約4ポイント高い。