朝の通勤ラッシュ時は駅に人があふれる。鉄道会社も行政とともに対策を急いでいる(撮影:鳴海行人)

JR南武線・横須賀線と東急東横線・目黒線が交差する武蔵小杉(川崎市中原区)。近年は駅周辺に林立するタワーマンション群が、街の成長の象徴として注目を集める。「ららテラス武蔵小杉」「武蔵小杉東急スクエア」「グランツリー武蔵小杉」といった大型商業施設が開業し、生活の利便性も高いことから、2017年の同区の人口は25.4万人と、タワマンの分譲が始まった08年から2.9万人増えた。「東京や横浜へ20分以内とアクセスが抜群によい駅の前に、これだけのタワマンがあるのは珍しい。世帯収入の多いパワーカップルや便利な立地に住みたいシニアの転居するケースが目立つ」(住宅ジャーナリストの櫻井幸雄氏)。

駅周辺のマンションの価格は高値で安定している。中古マンションの売買アプリ「カウル」を運営するハウスマートの針山昌幸代表取締役によると、「駅周辺の70平方メートル台の中古マンションの平均価格は、ここ5年で6000万円台半ば~7000万円弱になった」。08年の新築分譲時の平均価格は約5150万円(カウル調べ)で、当時買った人のほとんどは“含み益”を抱えている。