日本の女子中高生を中心に爆発的人気を誇る動画投稿アプリの「TikTok(ティックトック)」。スマートフォンで撮影した動画に音楽をつけるなど、編集してシェアするサービスだが、ニュースアプリなどを手掛ける中国のIT企業が運営していることはあまり知られていない。

動画投稿アプリの「TikTok(ティックトック)」。日本では女子中高生を中心に人気だが、中国では大学生や社会人のユーザーも多い

社名はバイトダンス。今や中国屈指のユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の未上場企業)だ。ティックトックは禁忌要素を含む動画が流れたとしてインドネシアで使用禁止となったものの、世界中で人気を博している。

動画といえば、中国のコンテンツは海賊版だらけだと長らく揶揄されてきた。だが、現在は動画配信サイトが版権を購入して正規版を配信するようになっている。転機は、2008年の北京オリンピックの動画を転載した動画サイトが、版権元の国営中央テレビ(CCTV)に抗議されたことだった。

アニメについても、かつては“字幕組”と呼ばれる学生や社会人の有志グループが、日本で録画したアニメに中国語字幕をつけ、動画サイトに投稿していたが、今では彼らの多くが企業に雇われて正規版の字幕作りを行っている。海賊版の存在は薄れつつあるのだ。

中国オリジナルのアニメも増えている。中国動画産業発展報告によると、16年の中国のアニメ産業市場規模は1500億元(約2兆5000億円)で、前年比23%増だ。日本の作品と遜色ないレベルのアニメも顕著に増えた。