佐野太・前局長の逮捕を受け、会見する林芳正・文部科学相(Photo/The Asahi Shimbun/Getty Images)

文部科学省の佐野太前科学技術・学術政策局長が息子の裏口入学を見返りに東京医科大の事業採択に便宜を図ったとして受託収賄容疑で逮捕された事件は、省内と大学業界に大きな衝撃を与えた。利権をめぐる文科省と大学の根深い癒着構造をあらためて浮き彫りにした。

「こんな古典的な裏口入学がまかり通るなんて。驚きを通り越してあきれている」。事件の一報を聞いた文科省の中堅職員はそうため息をつく。

かつては「公然の秘密」ともいわれた裏口入学だが、最近は表ざたになることが少ない。ただ、このタイミングで愚行が露呈した背景には、文科省が大学の財布のひもを握る高等教育行政の変化がある。

強まる文科省の影響力