立教大学現代心理学部教授 精神科医 香山リカ
かやま・りか●1960年生まれ。86年東京医科大学卒。豊富な臨床経験を生かし、現代人の心の問題への取り組みからサブカルチャー批評まで幅広く活躍。(撮影:梅谷秀司)

東京医科大学はず抜けた最先端の大学ではないが、良質な中堅校。それだけに今回の事件を知って本当に驚いたし、お粗末だな、何をやっているのだろうという脱力感を覚えた。

東京医大は、私の在籍時も今も「女子を受け入れてくれる大学」というのが私の印象。私が在籍していた頃は、同学年の2割は女子で前後の学年や他の医大よりも多いほうだった。最近では「5割近くが女子で面食らう」という話を大学関係者から聞いたことがあるくらいで、受験で女子を差別しているとは、私レベルでは聞こえてこなかった。

口うるさいOB対策の面も

東京医大は地域に根差した医師を輩出してきた。大学が地域の病院と地続きにつながっていて、関連病院へ医師を派遣する機能への期待が大きい。「OBの発言権が強い」といわれるのには、そういう背景がある。