自民党総裁選での一騎打ちが見込まれる安倍氏(右)と石破氏(撮影は2015年7月)(AFP=時事)

猛暑と台風と豪雨が見舞う日本列島で9月、政治の天気図に大きな影響を与えそうな三つの選挙が連続する。4日に国民民主党の代表選挙、20日に自由民主党の総裁選挙、30日に沖縄県知事選挙が行われる。衆議院総選挙は昨年10月、次期参院選は来年夏で、今年は国政選挙がなく、政戦や争闘と無縁の年とみられたが、予想に反して「熱い9月」になる。

5月の結党時に二人共同代表制で出発した国民民主党は、9月の代表選実施が予定のコースだった。その選挙に、玉木雄一郎・共同代表と衆議院議員の津村啓介氏が出馬し、一騎打ちとなる。

結党時から旧民進党議員の大量不参加、世論調査の支持率1%未満というマイナス材料を背負い、低迷が続く。現状を打破し、「野党結集」に持ち込んで「政権交代可能な政党政治」を実現できるかどうかが最大の課題である。

玉木氏はインタビューで「リベラルから穏健保守まで広く包摂する党。『対決よりも解決』です」と唱えた。政権打倒は重要だが、交代したときの政権担当能力や政策実現力を、より重視する。

対する津村氏は「対決よりも解決」には批判的で、政権打倒を最優先すべき、と唱える。政権を追い詰めるために野党の結束・結集が重要という考えである。