(イラスト:ソリマチアキラ)

今年最後のメジャー、全米プロゴルフ選手権は、28歳のブルックス・ケプカが優勝した。そのケプカと最後まで優勝争いを演じたのが、2位になったタイガー・ウッズである。強いタイガーの復活というシーンは、埋め尽くされたギャラリーの熱狂を呼んだばかりでなく、全米の視聴率も記録的に伸ばした。昨年、視聴者数推定490万人だったのが、今回は850万人というから、173.5%もアップしたという。

ウッズは、これまで左ひざ、腰など4回の手術を受けていて、もう復帰は難しいだろうとささやかれていた。昨年、1年5カ月ぶりにツアーに復帰、今季から本格的に参戦していた。今年のマスターズが3年ぶりの出場。そのときはまだ細身に感じた。プレーも精悍(せいかん)な弾道を見ることが少なかった。

結果は32位だった。それでもギャラリーは、ウッズ復帰に期待感を持っていた。ウッズがいることでフィールド全体が引き締まる、そういう空気感に懐かしさを感じたのを覚えている。