親が宗教に傾倒するほど、子どもは生きづらくなる。家計の困窮やネグレクト(育児怠慢)による影響だけではない。進学先もキャリアも、自ら選び取ったわけではない宗教の制約を大きく受ける。経験者の3人に語ってもらった。

(撮影:尾形文繁)

Yさん(20代・女性)…統一教会2世

Mさん(30代・男性)…創価学会2世

Tさん(40代・男性)…エホバの証人2世

Mさん 私は創価学会の2世として関西で生まれた。私以外の家族はまだ現役で活動している。

私が学会員の家族に疑問を抱いたきっかけは、高校進学を前に母から学会付属の高校に進学しろ、と強く迫られたことだった。多感な時期だったので、そのとき親とは大きくもめた。15歳で家出をし、創価学会に批判的だった祖母の家へと逃げ込み、そこから高校へ通った。母とは25歳で一応の和解をするまで絶縁状態だった。

(撮影:尾形文繁)

Yさん うちの両親は一般恋愛で結婚し、その後に儀式を受ける形で統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に入信した。

この世の中はサタンが住まう悪の世界という母親の言葉を信じていた。母親が言うとおり恋愛は禁止、結婚相手も選べない、自分の夢を持てないとも思っていた。でも15歳の頃から、本当にそうなのかという疑問が膨らんでいった。

Tさん エホバの証人の熱心な信者の家系に生まれた私は、0歳からエホバの英才教育を受けてきた。4歳の頃から伝道者(公衆への布教に携わる人)になるための授業を教会で受け始め、小学4年生のとき伝道者の資格を取った。高校1年生のときに洗礼(バプテスマ)を受けた。