プロテスタント系大学の1つ、立教大学。文学部の中にキリスト教学科がある(撮影:梅谷秀司)

教育機関と宗教の関係は深い。そもそも大学は、キリスト教の教会や修道院の研究機関として発祥している。日本でも江戸時代に神社・寺院に教育・研究機関が設置され、大学のルーツとなっているところが多い。龍谷大学は、1639年に京都西本願寺境内に建てられた学寮が起源となっている。宗教家や信者が宗教の教えや理念に基づいて、私塾や女学校を開校し、それが大学に発展していったケースもある。

記事下の表は宗教系の大学をまとめたものだ。全国に約750の大学があるが、宗教系大学は約120。およそ6校に1校が該当する計算になる。ミッション(キリスト教)系の場合は、カトリック系とプロテスタント系に大きく分かれるが、修道会や教団などで細分化される。仏教系大学も宗派ごとに分かれるが、大正大学のように天台宗と真言宗2派、浄土宗が合同で設立した大学もある。

宗教・宗派ごとに教義が違うため建学の精神も異なる。ただ仏教系大学は礼拝堂や寺院が隣接していたりするが、見た目には違いがわからないのがほとんどだ。

キリスト教系はマリア像があるかどうかで分かれる。プロテスタント系は聖母崇敬を行わないためマリア像は置いていない。一方、カトリック系は教義に忠実なカトリック精神を受け継いだ大学が多く、キャンパスも威厳がある雰囲気であることが多い。

設立の経緯もあるが、宗教系だというイメージが薄い大学も少なくない。「特に関東の仏教系の大学の場合、そうした面を前面に出していないことが多い」(大学向けPR支援会社の担当者)という。仏教系大学は僧侶=男性というイメージが強く、女子受験生にマイナスイメージを与えるのではないかという懸念から、あまりアピールしないことが多いという。「入学してから仏教系大学ということを知った」という学生も少なくないが、「宗教系の大学に入ったからといって、全員が信者になるわけではない。学生も意識していないだろう」と、教育ジャーナリストの小林哲夫氏は語る。