8月の平日、都心のオフィス街にある大型家電量販店。カメラ売り場では、サラリーマン風の男性たちが、一眼レフとミラーレスカメラを手にとって見比べていた。

デジタルカメラは日本企業の独壇場ともいえる産業だが、近年は厳しい事業環境に直面している。急速に普及したスマートフォンのカメラの画質が大幅に向上し、世界的に幅広い世代でデジカメ離れが進んだからだ。

デジカメの業界出荷台数は2010年に過去最高の1.2億台を記録した後、わずか数年で激減。17年の市場規模は約2500万台と、最盛期の5分の1の水準にすぎない。特に手軽さが売りだったコンパクトデジカメは落ち込みが著しく、かつて1億台あった需要の9割近くが消失してしまった。さらに、趣味性が高い一眼レフも縮小が続く。

存在感増すミラーレス シェア首位はソニー

強烈な逆風下にあるカメラ業界で、着実に存在感を増しているのがミラーレスだ。業界団体のカメラ映像機器工業会によると、ミラーレスを中心とするノンレフレックス型カメラの昨年の出荷台数は407万台。前年比で29%増え、デジカメ市場に占める構成比も16.3%に高まった。

08年にパナソニックが製品化したミラーレスは、一眼レフと異なり本体内にミラーがない。サイズが一眼レフよりコンパクトで持ち運びやすく扱いやすい。