7月下旬、都内で観測史上初めて40度を超えた猛暑のさなか、東京ディズニーシー(以下、シー)で行われた、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』をテーマにしたショーには、平日にもかかわらず大勢の観客が詰めかけていた。そろいのTシャツを着た若いカップルや、訪日外国人の観光客グループが、噴き上がる水しぶきでずぶ濡れになりながら両手を挙げて盛り上がる(上写真)。

東京ディズニーリゾート(以下、TDR)を運営するオリエンタルランドは6月、シーの拡張計画を発表した。隣接する平面駐車場を立体化して敷地を確保し、シーを2割広げるというものだ。そこに四つのアトラクションで構成する新エリアと、高級ホテルを新設する。完成時期はいずれも2022年度。総投資額2500億円に及ぶ大規模な計画である。

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当初の計画より開発規模が拡大(上)、アナ雪エリアのイメージ(左下)、高級ホテルも新設(右下)(©Disney)

新エリアには、日本では14年に公開されて大ヒットした『アナと雪の女王』をはじめ、『塔の上のラプンツェル』、『ピーター・パン』という三つのディズニー映画を題材にしたアトラクションを新設する。開発責任者である高村耕太郎経営戦略部長は、「海、水のイメージと親和性が高いオリジナルアトラクションの導入で、シーの魅力がさらに高まる」と語る。

新設するホテルはTDRで最上級の客室を備え、海外の富裕層などのニーズに対応する。シーにはすでにホテルミラコスタがあるが、高い稼働率が続いており、予約が取れない日も少なくなかった。

シーの拡張を発表する会見で加賀見俊夫会長兼CEO(最高経営責任者)は、「舞浜地区を、すべてのゲスト(客)が楽しめる世界のどこにもないテーマパークに進化させる」と宣言。オリエンタルランドとして、01年のシー開業時3350億円に次ぐ巨額投資に踏み切る。

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