三木谷社長は7月17日の出店者向けイベントで「日本でトップになる」「日本人の半分が使うサービスにする」と豪語(撮影:大澤 誠)

MVNO(仮想移動体通信事業者、格安スマホ)首位、楽天のキャリア参入まであと1年3カ月。現在は、MVNOの「楽天モバイル」として、約150万人(今年1月時点)の利用者を持つ。一方、キャリア(通信事業者)としては詳細の不明な点が多い。設備投資額の少なさや、通信品質を不安視する声も少なくない。

「3年契約なら、最初の2年間は毎月1480円(税別)で利用できます」。7月中旬、都内の楽天モバイルの店舗を訪れると、スタッフに強く推された。1カ月の規定データ量は2ギガバイト、1通話10分間までなら通話し放題の主力プラン「スーパーホーダイプランS」に3年契約で入ると、元の月額料金2980円が、2年目まで楽天会員なら1480円になるという。2年契約よりも月500円安いため、店員によると大半の人が3年契約を選ぶという。

楽天がこの新プランを開始したのは今年6月だ。それまでは2、3年契約とも割引額は同じだった。プランSなら1年目1980円だが、2年目は通常の2980円に戻る形だった。ただ、2年契約では楽天ポイントが1万ポイント、3年契約では2万ポイント付くなど、より長期の契約に誘導していた。今回の改定は、2年契約と3年契約の間で差をつけたことで、より長期の契約者を増やそうとしているとみられる。

6月にはMVNOの3年契約プランを強化した

楽天は現在、NTTドコモから回線を借りてMVNOを展開する。だが、2019年10月からはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクと同様、自前で通信網を持つMNO(移動体通信事業者、キャリア)になる計画で、通信帯域の割り当てを受けている。当然、MVNOからシフトする方針とみられていたが、なぜ、このタイミングでMVNOの3年契約を強化したのか。

MVNO併存の不思議 楽天の説明には矛盾も