京都も大阪と同様に、宿泊施設の開業が相次いで計画されている。ただ、大阪とはやや趣が異なる。京都ではここ数年、ゲストハウスやカプセルホテルなどの簡易宿所が急増しているのだ。

厚生労働省によると、京都市内の2016年度のホテル数は182軒と前年度比で12%増の伸びにとどまるのに対し、簡易宿所数は1493軒と同2倍以上増加した。7年前と比べると、5倍以上も伸びた。

京都には、観光地のすぐそばに住宅地が広がる独特の都市構造がある。訪日外国人が増加している中、空き家を所有する個人オーナーにとっては、その家を改装して宿泊施設として運営すればビジネスとして稼げる可能性がある。

こういった事情を背景に、「宿泊所が足りない」と騒がれだした14~15年ごろから、個人の簡易宿所申請が増え始めた。特に、古民家を一棟丸ごと貸し出す例が多い。

同時期に、アパートで運用するよりも収益性が高くなると判断した不動産業者などが、簡易宿所の開発に相次いで参入した。