ナゴヤヒルショッピングモールの靴売り場では9段の靴箱が陳列棚の役目を果たしていた

自腹で頻繁に海外に出る身としては、支出を減らさざるをえない。旅費に占める割合の高い航空券については特にシビアになる。

今年6月、航空券の比較サイト・スカイスキャナーで、ジャカルタからシンガポールまで片道6200円の航空券を見つけた。だが、よく見ると到着空港がインドネシアのバタム島だった。

シンガポールから南に約20キロメートルと確かに近いのだが、隣国の空港が表示されるとは……。

しかし、これも何かの縁である。コスト削減も兼ねてバタム島経由でシンガポールへ行くことにした。

マングローブ林の広がるバタム島が急変したのは、1970年代以降のことだ。貿易が盛んなシンガポールに近く、安い労働力を確保できることから、日系をはじめとした外資の工場が次々進出した。2007年には自由貿易地域となり、工業化はさらに加速する。70年に約6000人だった人口は、現在100万人以上となっている。

バタム島の中心的な都市に「ナゴヤ」と呼ばれるところがある。