富良野にはラベンダー畑やパウダースノーを目当てに、全国、全世界から客が押し寄せる(提供:北海道ファンマガジン編集部)

富良野といえば、多くの日本人がその名を知る北海道の街だ。「ファーム富良野」に代表される広大なラベンダー畑のほか、1981年10月から翌年3月にかけて放映されて話題となり、以降8編のスペシャル編が制作・放映された倉本聰原作・脚本のドラマ「北の国から」のロケ地など、富良野には「よい」イメージが日本人の心に植え付けられている。

富良野は、北海道のほぼ中央の上川管内南部に属する。富良野市、「上」「中」「南」を冠する富良野町、丘で有名な美瑛町、占冠村から構成される。富良野は夏と冬で異なる顔を持つ。夏は「パッチワーク」と呼ばれる種々の作物が植え付けられた畑が織りなす美しい景観を持つ美瑛の丘、ラベンダーの花が咲き乱れる上富良野地区、そしてフィルムツーリズムの先駆けとなった「北の国から」のロケ地巡りに、多くの観光客が押し寄せる。冬はパウダースノーと呼ばれる極上の雪質のゲレンデを訪れる豪州をはじめとした各国からのスキーヤーでにぎわう。

最近の富良野を活気づけているのが、外国人観光客の急増だ。2012年度に同エリアにやってきた外国人観光客数は6万人程度にすぎなかったが、17年度には19.6万人と約3.3倍に急増。夏は中国、台湾、韓国などのアジア系が、冬は豪州や北米系がその中心を占める。季節によって滞在目的が異なることから、夏は平均で1~2泊程度の短期滞在なのに対し、冬はスキー客が1週間程度と比較的長く滞在することが多い。