官民一体でプログラミング教育の普及を目指す「未来の学びコンソーシアム」の座長を務めるフューチャーグループの金丸恭文CEO(最高経営責任者)にその意義を聞いた。

かねまる・やすふみ●1954年生まれ。89年フューチャーの前身を設立。2016年より現職。内閣官房「未来投資会議」議員。(撮影:尾形文繁)

5年ほど前にデンマークの小中一貫校を見て寒気がしました。テストの際にスマートフォンやパソコンを持参し、自由に検索している。日本の学校のように記憶力を試す問題は出さず、考える力を問うからです。どんなに記憶力を鍛えても、IT(情報技術)を使いこなす人に検索されたら勝てない。

今の社会で求められているのは、自分のアイデアをインターネット上で具現化し、新しいビジネスを作れる人。しかし日本では、ITを駆使して創造できる人材が質、量ともに不足しています。

ITコンサルティング事業を伸ばそうとしている当社でも、新入社員のうち、コンピュータサイエンス専攻は2割程度。残りの8割は入社してからコンピュータの基礎を学ぶわけですが、22歳の新卒が使いこなせるようになるまで約3年かかる。そんな社会構造では、21世紀の競争を勝ち抜けません。