過日おこなわれた研究会で、中国のシンクタンク事情を考察した報告があった。田舎住まいで縁遠いながらも、シンクタンクにまったく関わらないこともないため、報告はたいへん興味深く、半ば興奮して聴き入った。

シンクタンクというのは、公共政策に対する調査・分析、そして立案・助言をおこなう団体だから、もちろん政府の政策に関わるトピックが多い。すぐ思い浮かんだのは、知り合いもいる中国社会科学院であり、類した機関も少なくない。報告レジュメには、大学の「研究院」をはじめ、おなじみの名前も並んでいる。

筆者の専門についていえば、中国語圏はさすがに日本とちがって、歴史をたいそう尊重しているので、たとえば官製シンクタンクの中国社会科学院に、近代史研究所などが存在する。けれどもやはり、目前喫緊の政策には直結しないためか、目立つ存在でもない。

増えるシンクタンク