ベンチャーハブ「プラグ・アンド・プレイ」では、大企業とベンチャーをつなぐイベントが日々開かれている

「日本の大企業には、今後淘汰されないためにベンチャー企業の力を借りなければいけないという危機感が強い」

2017年7月、渋谷に上陸した、米シリコンバレー発のベンチャー育成・投資機関「プラグ・アンド・プレイ(PnP)」。日本法人のフィリップ・誠慈・ヴィンセント代表は、日本企業の現状を冒頭のように分析する。

PnPは、「アクセラレーションプログラム」と呼ばれる、大企業とベンチャー企業とのマッチング支援を行っている。ベンチャー企業の新たな発想や技術の種を欲する大企業と、大企業の事業規模や資金力を頼りたいベンチャー企業。両者の“橋渡し”的な役目を担う。資金は「パートナー」と呼ぶ企業側から募り運営する。シリコンバレー本社では約250社のパートナーが参画しているが、うち約40社が日本企業と、関心は高い。

一方、「実際の協業や投資に結び付くケースは非常に少ない」(ヴィンセント氏)。日本企業はベンチャー企業との協業に対する社内理解が進んでいないことが多く、シリコンバレーで意気投合しても、本社の意思決定を得られないという課題があるからだ。

PnPが日本に進出した最大の狙いは、「意思決定者のいる本社の近くに拠点を構えることで、マッチングを加速させる」(ヴィンセント氏)ことにある。日本法人では今年6月に最初のプログラムを開始。三菱UFJフィナンシャル・グループや東急不動産、日産自動車、パナソニックなど14社が本気で協業の機会を探る。

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