現在30名ほどが試作機で野菜を育てている(撮影:今井康一)

「アグリカルチャー(農業)のあり方を再構築する」──。壮大な野望を掲げるのが、「スマートプランター」を手掛けるプランティオだ。

同社が開発を進めるスマートプランターは、日照・外気温といった天候情報や土壌の水分、温度などをプランターに内蔵されているセンサーで読み取り、それらの情報を基に利用者へスマートフォンなどの端末を通じて育成中の植物に最適な手入れ法を提案する。利用者やそのデータが増えるほど、提案の精度が上がっていく。取り付けられたカメラによって生育状況を遠隔地から監視することも可能だ。

CEOの芹澤孝悦氏(38)は、日本で初めてプランターを開発したセロン工業の創業者・故芹澤次郎氏の孫。「祖父が発明したのはプランターそのものというよりも、自宅で手軽に行える農業。プランターを進化させて、農作業をもっと身近なものにしたい」と話す。芹澤氏曰(いわ)く、農業の本質は食べるものを自ら楽しんで育てること。「野菜の栽培を消費者自らが行えば、フードロスなどの問題の解決にもつながる」(同)。

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