いわさき・ひでとし●経営コンサルタント、投資家。22年間の日本興業銀行勤務後、複数の外資系金融機関を経て現職。『65歳定年制の罠』(ベスト新書)など著書多数。(撮影:梅谷秀司)

世界的なコンサルティング会社・PwCが最近出したリポートによれば、2050年の日本のGDP(国内総生産)は、世界8位に落ちているという。米国、中国だけでなく、インドネシアやロシア、ブラジルにも抜かれる見通しだ。人口は減り続け、65歳以上の比率は高まり、経済は停滞から抜け出せない。日本が厳しい状態に置かれることは間違いない。

過去20年の主要先進国は緩やかなインフレだったが、日本だけがデフレだった。通貨の価値はそうなると上がるはずなので、現在の110円前後の為替レートはおかしな水準だ。対日要求の中でトランプ米政権は、実質ベースで20〜25%円安に振れていると批判している。やはり短期的には円高に向かうと予想するべきだろう。しかし、もっと長期で見たら膨張する財政赤字のリスクが本格的に市場に認識されて、円安が急激に進むリスクも念頭に置いたほうがよい。

過去30年で米国のNYダウ平均株価はおよそ12倍上昇したが、同時期の日本株は6%の上昇だった。