私事ながら、日本で2カ月暮らし、タイで1カ月暮らす生活を送っている。タイの、あのまったりした空気が何とも心地よいのだが、近年、日常生活の光景が一変した。街中の表通りから屋台が一掃されつつあるのだ。

東南アジアの生活の「リアル」は路上にある。いまだタイ語がちんぷんかんぷんの筆者でも、路上の屋台で麺をすすれば、地元の生活を呼吸できる。地元の人たちには、屋台は濃厚なコミュニケーションの場になっているはずだ。

その屋台を、なぜ、軍事政権が目の敵にするのか。公衆衛生や通行妨害とかが大義名分なのだろう。が、4月中旬、ザッカーバーグCEOが米国議会に召喚されたフェイスブックスキャンダル。あれを見て勘繰りたくなった。

軍事政権はタイの人々を「リアル」から切り離し、ひたすらバーチャルなネット世界に追い込もうとしているのではないか。

ネット民主主義の幻想