自衛隊を辞めて11年、フリーランスとして生きてきた。並行して、会社と契約を結び、顧問やアドバイザー、デモンストレーターなども務めている。

正社員ではない私と契約先の会社は、ある意味で中途半端な関係だ。けれども、実はこれがなかなか面白い。中途半端であるがゆえに、さまざまな立場の人と垣根なく接することができるからだ。

創業者や経営者にしてみれば、従業員ではないので、割とフラットに付き合える。部長のような中間管理職にとっても、私は上司でも部下でもないので、気軽にアドバイスを求めたり、愚痴をこぼしたりできる。末端の社員だと、親子ほど年齢が違う場合も多いが、それこそ利害関係がないから、“近所のおっさん”くらいの感覚で気軽に接してくる。

その日は、たまたま中間管理職の二人から、連続して当人の部下に関する愚痴を聞かされていた。