先日ある知識層の台湾人と話をしていると、「やはり日本統治時代はすばらしかった」と話すので、少々驚いた。

驚き紛れに当方が反論してしまった。日本は植民地として台湾を統治して、そこから収益を上げるためにさまざまな政策を実施したのであって、決して台湾人のためにしたわけではない。今、インフラなどが残っているのは結果にすぎないのではないか、というのが反論のポイントだ。

すると彼は、自分もずっとそう思っていたと言いつつ、昨年亡くなった父親(享年85)の話を始めた。父親は成績がよく、家も比較的裕福だったので、日本人の子どもと同じ小学校に通っていたという。「オヤジはね、日本人の先生は厳しかった、竹の棒で何度もたたかれたと言いながらも、一度もその先生の悪口を言わなかった」と、子どもの頃に聞かされた話をしてくれた。