トランプ米大統領の独裁的傾向がますます目につくようになってきた。トランプ氏と対面した北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)委員長は、そこに自分と同じような人間が立っていると感じたのではないか。

合衆国建国の父たちが今のような状況を目にしたら、きっと驚愕するに違いない。なぜなら彼らが起草した憲法とは、王のような人間が現れないようにするためのものだったからだ。建国の父たちは米国が君主制に陥らないよう、議会に大統領以上の重みを与えた。

だがトランプ政権になってからというもの、臆病風に吹かれた議会は大統領に従属する存在になった。与党共和党の執行部は、岩盤とされるトランプ支持層を敵に回したくないと考えているのだ。

次の選挙への出馬を見送った共和党議員の中には、トランプ氏に公然と反対意見を述べる人物も出てきているが、そうした議員は一握りにすぎない。とはいえ大統領の権限に関するトランプ氏の主張はあまりに常軌を逸しているため、同氏に忠実な共和党議員の間ですら不穏な空気が広がりつつある。