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電池の需要がどれだけ増えるかは、EV(電気自動車)をはじめとした電動車の普及スピード次第だ。EV市場の行方を占うポイントを解説する。

1. 規制・補助金

世界の自動車メーカーがEVシフトを急ぐ背景には、各国政府の環境規制がある。欧州ではもともと環境規制が厳しかったが、2015年に起きた独フォルクスワーゲンのディーゼル排ガス不正問題をきっかけにこの流れが加速した。17年には、英仏で40年までにエンジン車の販売を禁止する方針が打ち出された。

環境規制を急ぐのは中国も同様だ。中国は13年から、NEV(ネブ)と呼ばれる新エネルギー車を購入する消費者に対し補助金を支給する制度を開始(20年末終了予定)。19年からは、中国国内で生産・輸入を行う自動車メーカーに対し、一定割合のNEVの製造・販売を義務づける制度を始める。

国による産業育成もあり、中国はEVの保有台数ベースで世界の4割を占める世界最大のEV市場となった。当然世界各国の自動車メーカーもこの市場を狙っており、今春に開かれた北京国際モーターショーでは、中国に投入するEVの新車発表が相次いだ。