東京ガスの根岸基地に到着したLNG運搬船。パナマ運河を経由、約1カ月の航海だった(撮影:尾形文繁)

水圧をかけて岩石を破砕し、地下深くから取り出されたシェールオイルやシェールガス。技術革新が成し遂げた「シェール革命」と呼ばれる米国での原油やガスの増産が、日本のエネルギー調達にも影響を及ぼし始めた。

5月21日、東京ガスの根岸LNG(液化天然ガス)基地(横浜市)に、7万トンの米国産LNGを満載したタンカーが到着した。長期契約に基づく米国産シェールガス由来LNGの受け入れは日本にとって初めて。米国メリーランド州コーブポイントの液化基地を出発してパナマ運河を経由し、約1カ月かけて横浜港に到着した。東ガスは今後20年にわたって、年間140万トンのLNGをコーブポイントの基地から調達する。

米国産LNGの調達について、東ガスの内田高史社長は「三つの意義がある」と説明する。①供給源の多様化、②従来の原油価格連動ではなく、米国産ガス価格に連動、③「仕向け地自由」という契約条件の獲得による、LNGの商流多様化の実現だ。