人間はどこから来て、どこへ向かうのか。宗教の教えに、科学が真っ向から挑む。『ダ・ヴィンチ・コード』のロバート・ラングドン教授が今回巻き込まれたのは、究極の「宗教対科学」の戦いだ。AI(人工知能)ははたして、神を超える存在になるのだろうか。

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──AIは「敵か味方か」という話になりがちです。

AIは危険な存在だけに、米国でも話は二極化している。が、それは遺伝子工学も原子力発電も同じ。新しい技術に対しては、それがもたらす恐怖からいかに身を守るかという話に陥りがちだ。

AIの場合、知能面で人を超える可能性があるという問題もある。ウイルスであれば人の力で拡散を抑えられるだろうが、AIは人間の力が及ばない可能性がある。

一度、AIの研究者に「皆がなぜAIを恐れているのかわからない。必ず人類の利益につながるようなことをするようにプログラムすればいいだけじゃないのか」と聞いたら、笑いながら「AIが、地球には90億人ではなく、50億人しか生存できる資源がないと気がつき、人類のために40億人を消さなければならない、と判断するまではね」と言われた。人類のためという判断をAIに委ねると、そういうことにもなるわけだ。

日本では技術と宗教がうまく融合している

──AIは危険な存在であると伝えたかった?