いいじま・いさお●1945年生まれ。小泉内閣では総理大臣首席秘書官を務めた。『リーダーの掟』『ドン』など著書多数。2012年から内閣官房参与(特命担当)。(撮影:梅谷秀司)

「こき使うだけではダメ、人事で報いるのが大原則」

私が小泉純一郎首相の秘書官を務めたとき、秘書官を出す省庁のほかから、課長職以上の官僚を参事官として5人登用し、全省庁の情報を把握した。

参事官を選ぶうえで最低限の基準にしていたのは、法案作成にかかわったことがあるかどうかだ。新たな法案を作る場合、ほかの省庁との折衝が必要で、今の13省庁だと関係部局から合計で500〜600のケチがつく。法案担当者はこれらを一つずつ論破したり、いろんな指摘を受けて修正したりしなければならない。そして、関係する議員のところへ朝も夜も足を運んで根回しを行い、最終的に国会で法案を通過させるのは大変な作業だ。こうした経験の有無を選定の際に必ず確認した。