「経産省はもっと『領空侵犯』せよ」

青山社中筆頭代表[経済産業省OB]朝比奈一郎

忖度(そんたく)には大きく2種類ある。官僚が日本社会や国際問題を見据え、「こう政策を立案すれば実現できそうだ」と先読みして動く忖度は霞が関の強み。一方、バツの評価をつけられまいと保身のためにする忖度もある。後者の官僚が増えていることは問題で、いわゆる官僚の小粒化が起きている。

現政権で内閣人事局ができたことが忖度の原因だとの見方は、問題を矮小化している。むしろ内閣人事局は強化すべき組織だ。官邸が省庁を横断したヘッドクオーターの役割を務め、官僚の人事をコントロールすることは、縦割りの弊害の解消につながっている。

権限がないからパイプは太く