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東大生は霞が関よりコンサル、ベンチャー志向に エリートの官僚離れ

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(撮影:梅谷秀司)

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東京大学の文系学部で最も優秀な学生は、財務省はじめ中央官庁のキャリア官僚を目指す──。そうした「常識」はすでに過去のものといっていい。

東大の学部卒業者を対象にした調査では、公務員になる人(国家公務員や地方公務員などの総計)は全体の6.1%で、最大勢力の金融・保険に次ぐ比率だった。今でも相当数が公務員として就職している。

ただ人事院の発表によると、国家公務員総合職(旧国家公務員Ⅰ種)試験の大学別合格者数では、2017年度卒業者の中の東大出身者(学部卒者と大学院修了者の合計)は400人を割った。これは16年ぶりのことだ。

官庁訪問で人気の5大省庁とは

省庁別で見ていくと、財務省、経済産業省、外務省、総務省(旧自治省の採用枠)、警察庁が官僚を志望する学生の間で人気が高く、「5大省庁」と呼ばれる。

それに次ぐ存在が厚生労働省だ。激務にもかかわらず、社会保障や少子高齢化といった社会問題の解決へと志を持つ学生から根強い人気がある。

採用人数は少ないが、ひそかな穴場が特許庁だ。他省庁に比べて残業時間が短く、残業代もおおむね支払われるという評判で、学生からの人気が高まっている。

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