海を望むミジンガニシーフロントホテルのテラス。ザンジバルの港は奴隷貿易で栄えた

2017年8月、タンザニアのザンジバル島でパスポートを含むすべての荷物を紛失した。その顚末はこの連載でも記したが、性懲りもなく、この島を18年5月に再訪した。

ザンジバル島はタンザニアの都市ダルエスサラームから北へ70キロメートルほどに位置し、アフリカ随一ともいえる美しいビーチがある。

筆者がパスポートを紛失した北部のヌングイビーチを目指して、欧州をはじめ、世界中から多くの観光客が集まる。

この島のもう一つの魅力はイスラム商人の交易で栄えたストーンタウンだ。この都市は当時、東アフリカを勢力下に置いていた、オマーンのサイイド・サイード王によって19世紀前半に建設された。

2000年に世界文化遺産にも登録された旧市街には、アラブ諸国によく見られる石造建築が並び、中東を旅しているのではないかと錯覚しそうになる。