日本板硝子は買収したピルキントンのチェンバース社長(左)をトップに抜擢したが失敗(撮影:梅谷秀司)

日本企業による海外企業の買収件数はこの10年で大きく増えている。だが過去の大型買収を見ると、失敗しているケースが少なくない。

巨額の買収に踏み切った武田薬品工業は過去の日本企業と同じ轍を踏む可能性はないのか。教訓となりそうな例を挙げてみよう。

2006年、当時板ガラス世界6位だった日本板硝子は、同3位の英ピルキントンを買収した。買収総額は有利子負債を含めて6160億円。売上高2600億円超の日本板硝子が、約5000億円のピルキントンを傘下に収める、まさに「小が大をのむ」買収だ。従業員3万人以上を擁し、その8割が外国人のグローバル企業に変身した。

買収の総指揮官は出原洋三会長、実務責任者は藤本勝司社長だった(いずれも当時)。国内2位とはいえ、国内・世界とも首位の旭硝子に大きく水をあけられていた。海外進出の後れを一気に挽回するホームランを狙った。

外国人による経営を試みた日本板硝子

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