メガ3行で唯一、融資団に加われなかったみずほ(撮影:梅谷秀司)

「なぜウチだけ外されるんだ」。みずほ銀行の法人営業部門幹部は悔しさをにじませる。国内企業による過去最大額となる武田薬品工業のシャイアー買収劇。武田は買収総額のうち、米ドル建てで支払われる現金対価分の大半を銀行団からのつなぎ融資で賄う。その枠組みの中からメガバンク3行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ)で唯一、みずほだけがこぼれ落ちたのだ。

内外3行から成る協調融資団の主幹事に選定されたのは米JPモルガン・チェース。融資総額308.5億ドル(約3.39兆円、1ドル=110円換算)のうち半分に当たる154億ドルを供与する。残りは三井住友と三菱UFJが各77億ドルを拠出する予定だ。

買収構想が表面化して以降、武田は資金調達に万全を期すため、あらかじめ3メガに融資の可否や条件などを打診した。これに対し3メガ側も貸し付けの意思を明確にする「コミットメントレター」を送って“その時”に備えていたが、みずほは袖にされてしまった。