史上初の米朝首脳会談が、来る6月12日に開催の予定である。しかしなお予断を許さない。開催できるかどうかもわからないし、たとえできたとしても、その成果は未知数である。……と書いていたところで、中止のニュースが舞い込んできた。案の定といったところである。

そんななか、日経ビジネスオンラインでコラム「早読み 深読み 朝鮮半島」を連載する鈴置高史氏の5月15日付記事(http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/051400177/)に寓目した。琴線に触れたとでもいうべきだろうか。

半島研究プロパーからすれば、筆者はまったくの門外漢にひとしいので、旧知の氏からはかねて多大な示教をいただいている。くだんの記事は、目前の北朝鮮問題のうち、南北首脳会談を終え、米朝首脳会談に向けたシナリオを解説、論評する体裁の文章だった。しかしその実、圧巻は韓国の奇妙な動きを鋭く指摘したくだりにある。