きとう・しゅんいち●1956年生まれ。慶応義塾大学法学部卒。80年出光興産入社。経理・広報部門担当常務、燃料事業部門担当の副社長を経て、2018年4月から現職。(撮影:今井康一)

国内需要は間違いなく減る 昭シェル統合は欠かせない

石油需要がどう推移していくか見通すのは非常に難しい。かつて石油は有限な資源といわれてきた。それがシェールオイルの増産などで石油の限界説は薄らぎつつある。代わりに議論されるようになったのは、石油の需要がなくなるという話だ。

国内需要が減っていくことは間違いない。さまざまな識者が一致しているのは、少なくとも2030年までは世界的な石油需要は高まるということだ。新興国ではモータリゼーションが進む。20年以降の新車販売がすべてEV(電気自動車)になるという極端な想定でも、この傾向は変わらない。

──3月に発表した中期経営計画では、「30年にどんな姿でありたいか」を盛り込みました。

こんな話がある。石器時代はなぜ終わったのか。石がなくなったからではない。より便利なものができたからだ。化石燃料が永遠に主要エネルギーであり続けるわけではない。これは確かだと思う。